顔の乾燥がひどいのはなぜ?乾燥肌の原因を把握して正しい対策を!

      2018/03/15

顔の乾燥がひどいのはなぜ?乾燥肌の原因を把握して正しい対策を!

お肌の表面がカサカサになって粉をふくような乾燥肌。なかでも顔の乾燥は特にひどくなりがちですね。ちゃんとお手入れしているはずなのに…なぜ?と思っている方も多いのではないでしょうか。

秋から冬にかけてとくに増える乾燥肌ですが、その原因によっては1年中悩まされてしまうこともあります。厄介なのが、慢性的な乾燥肌はシミやシワの直接的な原因になると言われていることです。逆に言えば、顔の中でもシミやシワができやすい部分は特に乾燥しやすい部分だからなのです。



極端な例を出すと、いつも外気にさらされている「顔」と、服を着ている「お腹やふともも」で、乾燥の程度が大きく違いますよね。同じ皮膚であるはずなのに質感も違えばシミやシワの数も違う。いつも服で護られている部分の肌質は顔に比べてかなり良い状態に保たれているはずです。

ヒト本来の肌は、産まれたての赤ちゃんがそうであるように、顔も体も同じように水分で満たされていてプルプルの良い状態。そのはずなのに顔ばかり乾燥がひどい状態に。ここから分かることは簡単で、外気の影響がいかに肌に悪影響をもたらしているのかということです。春や夏は気にならないのに、大気中の湿度が低くなる秋冬になって乾燥肌が目立ってくるのは当然のことですね。

そんな外気の影響による肌の乾燥対策は至って簡単で、それこそ「足りない分の保湿」をすればいいわけです。もちろんただ闇雲に「保湿」をすればいいというわけではありませんが…。

そして一番問題なのは、一口に乾燥肌と言っても他にも原因は様々あるということ。例えば、肌の表面の乾燥なのか奥の乾燥(インナードライ)なのか、はたまた体の外側が原因なのか内側なのか、といった具合にです。

…ということで、まずは自分の乾燥肌がどのような原因によるものなのかを把握することが乾燥肌対策の最優先事項になります。その上で最適な対策をしていきましょう。

今回は皮膚科学に基づいた少し難しい内容となるかもしれませんが、乾燥肌対策は理にかなった正しいスキンケアをしていくことが最も近道となりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

乾燥肌ってどういう状態を言うの?

乾燥肌ってどういう状態を言うの?

そもそも、「乾燥肌」とはどのような状態の肌でしょうか。見た目だけなら、カサカサ、ゴワゴワでツヤがなく、かくと粉をふくといった感じですぐ分かると思います。

なぜ乾燥してしまうのか…それは、肌内部や体全体の水分量が減ってしまうからです。普段何もしていなくても、肌の水分は大気中に蒸発していきます。自然の呼吸でも、息を吐くときに体内の水分が逃げていきます。

本来、減った分の水分はもう1度大気中から吸収され、体内には水を飲むことで補給され、お肌も一定の水分量を保ちます。

しかし、何らかの原因によって、吸収される水分が蒸発のスピードに追いつけなくなったり、体内の水分量が足りない状態になると、お肌もうるおいを失いカサカサになってしまいます。粉をふいたようになるのは、水分や脂分の不足で角質層内部の角質がバラバラになり、表面に浮き上がって見えるからです。

乾燥肌でない普通の肌の表面がなめらかに見えるのは、角質同士が天然のクリームのようなものでしっかりと密着しているためです。乾燥肌ではこのクリームが減って角質同士の結びつきが弱くなり、1つ1つの角質が粉のようになって表面に散ってしまいます。

乾燥肌には、表面だけが乾燥しているタイプと、奥から乾燥しているタイプがあります。奥からの乾燥はインナードライとも言いますが、これは肌表面のお手入れだけではなかなか対処できません。

乾燥肌の原因と対策

乾燥肌の原因と対策

それでは、乾燥肌のおこる具体的な原因とその対策方法を見ていきましょう。いかに顔ばかりが乾燥しやすいのかが理解できるかと思います。

皮脂の分泌量が少ない

乾燥肌の直接の原因は、必要以上に肌の水分が蒸発してしまうことです。なぜ水分が必要以上に蒸発してしまうか…その理由としてはまず、皮脂の分泌量が少ないことがあげられます。

肌の一番外側は、自然に分泌される皮脂でつくられた皮脂膜によっておおわれています。これにより、肌表面から水分が蒸発することが防がれています。

しかし皮脂の量は個人差があり、年齢とともに確実に低下していきます。男性は30代、女性は20代を境に皮脂の分泌量が減り、だんだん乾燥肌に悩む人が増えていきます。若くても体質的に皮脂の分泌量が少なかったり、ダイエットなどで栄養が不足したり、冷えで血行不良になったりしてくると乾燥肌になります。

また、皮脂を分泌する皮脂腺という器官は、部位によってその数が違います。顔の中でも小鼻やおでこ、アゴなどには皮脂腺が多く、目や口の周りには少ない傾向があります。目や口の周りに小ジワが目立ちやすいのはそのためです。

昔は気にならなかったのに、最近やけに乾燥するな…と感じる場合は、加齢による自然現象の部分が大きいかもしれません。これは避けられない変化なので、年齢とともに肌のお手入れをシフトし、守りのスキンケアを徹底していくしかありません。

日々のケアを怠ってしまうと乾燥肌は進行してしまいます。しっかり保湿できる化粧水や濃厚なクリームでの保護、洗浄力の強過ぎるクレンジングの見直しが対策になります。

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皮脂欠乏症

上に書いた状態は軽度の皮脂欠乏症ですが、それがひどくなってくると強いかゆみがおこったり、皮がボロボロむけてしまったりすることがあります。かゆみで肌をかきむしってしまい、赤みをともなうあかぎれや湿疹などができるほどになると、皮膚科での治療が必要になります

かくと肌の表面が傷つき、水分の蒸発や外からのダメージを受けやすくなって、どんどん悪循環で乾燥が増してしまいます。かゆみがでてきたときには、かいてしまう前にワセリンやクリームで保護をしたり、薬局で相談の上、乾燥肌専用の軟膏などを使って対処しましょう。

角質細胞内の天然保湿因子が少ない

皮脂膜の下には肌の一番上層部の角質層があります。この角質層は角質細胞がレンガのように積み重なり、お互いが密着して強固なバリアを築いています。この角質層があるおかげで、さらに奥の肌からの水分蒸発が防止され、そして外側からの異物の侵入を防いでいます。また、紫外線や摩擦などのダメージをここで食い止める働きもあります。

角質層はダメージを受けても修復が可能で、周期的に下から新しい細胞が生まれ、古い角質を押し上げて交代していきます。押し上げられた古い角質は、アカとなってはがれおちていきます。

この角質層を構成する角質細胞そのものを乾燥から守っているのは、細胞内にある天然保湿因子という物質です。NMFと呼ばれることもあります。天然保湿因子は、アミノ酸や尿素、乳酸、クエン酸などでつくられていて、肌内部に水分を抱え込む性質があります。

これらが十分にある角質細胞は、しっかりとしたうるおいを保つことができますが、天然保湿因子は年齢、ストレス、睡眠不足、紫外線による影響などで簡単に失われます。天然保湿因子が減った角質細胞は乾燥し、角質層全体のバリア機能も低下して、乾燥肌が進行していきます。

逆に言えば、適切な保湿ケアをすれば乾燥肌は改善されるとも言えます。この場合、天然保湿因子同様の成分が入った化粧品でのお手入れが有効になります。肌に直接塗るスキンケアも良いですが、体の内側から肌のターンオーバーを促して根本的に保湿ケアできるサプリメントもおすすめと言えます。

体の内側と外側から両方での保湿ケアは乾燥肌にとって理想的であることは言うまでもありません。

角質細胞間脂質が少ない

角質細胞はレンガのように積み重なって肌バリアをつくります。その細胞同士のすき間を埋めて密着させるのは角質細胞間脂質と呼ばれるものです。角質細胞間脂質はセラミドという物質を中心に、水分や脂分を集めて構成されます。

セラミドの減った角質層は密着度が弱く、すき間から簡単に水分が蒸発してしまいます。結果的に皮膚内の水分量が減ってしまい、その分だけ乾燥が加速してしまうということです。

アトピー肌や子どもの頃から続く慢性の乾燥肌の人は、セラミド量が元々少ないことがわかっています。セラミドによって皮膚は保護されているとも言えるため、その保護膜をより強固にするためにはセラミドが欠かせません。

ひどい乾燥肌や肌荒れで悩み、ノーマルな保湿化粧品で改善されないなと感じているときには、セラミドをメイン成分として配合した化粧品を試してみるといいでしょう。セラミドはお値段が張りますが、その分だけ期待出来る成分と言えます。

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参考:化粧品成分『セラミド』の効果とは?口コミからわかるセラミド配合化粧品の選び方

外気の影響

ここまで、お肌内部からの乾燥肌の原因をご紹介しましたが、単純な外気による影響も見逃せません。顔は体のうちでも常に外気にさらされている部分ですよね。顔が特に乾燥しやすいのは外気の影響もかなり大きいと言えます。

冒頭で説明した繰り返しになりますが、普段、服を着ている体の部分の方が乾燥肌は少ないのではないでしょうか?お腹やふとももなどは乾燥肌になりにくいと思います。例えば背中や肩が大きく空いた服を1シーズン着用していると乾燥肌が目立ってきます。外気が乾燥していれば、その分たくさんの水分が肌から蒸発しやすくなり、秋・冬に乾燥肌が増えるのはそのためです。

さらに、冬場の暖房やヒーターはもとより、夏場のエアコンの風も乾燥しやすいので、乾燥肌が気になる方は部屋の保湿にも注意しましょう。部屋に1枚濡れタオルをかけておくだけで、乾燥の度合いはだいぶ変わります。

加湿器も最近は様々なタイプのものが出ていますので、部屋の保湿も乾燥肌対策には有効です。ただ…やり過ぎるとカビとの戦いに。湿気の強すぎる部屋は反対に体によくないので、適度な範囲を心がけましょう。

顔が乾燥しやすくて集中的に保湿したい場合は、スチーマーの利用が便利です。口コミを見て頂ければ分かりますが、肌の潤いを実感できた人が多い人気商品です。

外気と言えば、紫外線も乾燥肌の大きな原因となります。夏に限らず、秋冬でも晴れの日に外で長時間過ごすときは、軽い日焼け止めやUVカット機能のある下地やファンデーションの使用がすすめられています。

美容皮膚科医からも1年を通した紫外線対策が大切だと言われています。

生活習慣の影響

生活習慣の影響

日頃行っている何気ない習慣が、乾燥肌をまねいていることもあります。例えば、洗顔やクレンジング。冷たすぎる水や熱すぎるお湯は、お肌を乾燥させます。洗い流す時は30℃前後のぬるま湯がちょうどいいと言われています。

洗浄力の強すぎる洗顔料やメイク落としの使用も乾燥肌の原因になります。そして洗顔後に顔をふくタオルがゴワゴワのものだと、角質層が痛んで乾燥肌がおこりやすくなります。洗顔はぬるま湯で『優しく』が基本です。

喫煙をする人は、血行不良やビタミンC不足になりやすい影響で、乾燥肌になりやすいと言われています。ダイエットや乱れた食生活で、肌や皮脂の生成に大切なタンパク質や、脂質が極端に少なくなった場合も、肌が乾燥しやすくなります。

もちろん、水分をよく摂るのも大切です。ですが、秋や冬は代謝が落ちているので、飲み過ぎるとむくんでしまいますので注意しましょう。温かい飲み物を少しずつ摂るようにして、できるだけ歩いたり体を動かしたりようにすると、水分の循環がよくなり、体内からお肌もうるおいやすくなります。



乾燥肌の原因と対策まとめ

自分の乾燥肌は何が原因で、どういった対策が最適なのかを把握できましたでしょうか?

本来、ヒトの皮膚はとても丈夫に出来ています。生まれつきの体質的にアトピー肌や敏感肌の方は一概には言えませんが、普通肌の方は概ね20歳ぐらいまでは肌の水分量が満たされています。

しかし、加齢はもとより、外気の影響や生活習慣、間違った日々のスキンケアなど、他に何かしらの要因によって乾燥肌を招いているはずです。その原因をしっかり把握して、体の外側と内側からの正しいスキンケア方法で対策することによって、乾燥肌は着実に改善されていきます。

項目別の乾燥肌対策は以下の記事も参考にしてみて下さい。