風が冷たくなるこの時期、敏感肌の人には辛いシーズンです。外では乾いた空気にさらされ、部屋やオフィスではエアコンの影響で肌がガサガサピリピリ。普段そう敏感でない人でも、冬場は急に肌が荒れるなんてこともあると思います。そんなデリケートな女性の声にこたえて作られたのが、POLA(ポーラ・オルビスグループ)の敏感肌専門ブランドディセンシアの「つつむ」シリーズです。
敏感肌に効果的と言われているセラミド高配合の化粧品として人気があります。
私自身(30代後半)、もともと超のつく敏感肌で、特に11月頃からは普段の化粧水もしみるほどの状態に。仕事場はエアコンがきいているので乾燥がひどく、終わる頃にはシワが二倍に増えています…。
そんなわけで今回は、ディセンシアつつむシリーズをお試しすることにしました。さて、その効果は…?また、このつつむシリーズはどんな特徴があるのでしょうか。
あれこれまとめながら、使用体験レポートと口コミをお送りします。べつにディセンシアのまわし者ではなく、公正な立場で書いていますので、敏感肌でお悩みの人は、ぜひ読んでみてください。
ディセンシア『つつむ』シリーズの特徴
はじめに、つつむシリーズの特徴を簡単にご紹介しましょう。このシリーズのコンセプトは「敏感肌はもっと美しくなれる」です。いいですね、なんとなくワクワクしちゃいます。では、他の敏感肌用化粧品と何がちがうのでしょうか?
乱れがちな角層をつつむヴァイタサイクルヴェール
一番の特徴は、特許応用技術「ヴァイタサイクルヴェール」です。ベントナイトのバリア機能と高い保湿成分を、肌に与えてくれるディセンシア独自の膜だそうですが…ベントナイト?化粧品の成分としては耳慣れない名前ですよね。
そこでちょっと調べてみました。ベントナイトとは、水を吸うと10倍以上に膨張し、強力な粘性を発揮する不思議な粘土です。しかも沈殿せず、無機物なのでガスなどを発生せずに安全で、化粧品に限らず医療品にも広く応用されているそうです。
なるほど、なんだか強力なバリアと保水をしてくれるような気がします。このベントナイトを使った「ヴァイタサイクルヴェール」の膜が、敏感肌をつつんで守ってくれる。それが「つつむ」の名の由来です。
敏感肌の悪循環を断ち切る
肌の角層は、本来外部刺激から自らを守るバリア機能がそなわっています。ですが、何らかの原因で角層表面の状態が悪化すると、バリア機能が失われ、刺激に反応しやすい敏感肌になってしまいます。
外からの刺激を受けやすくなった敏感肌の角層はさらに状態が悪化し、ますます敏感になる悪循環から抜け出せなくなります。敏感肌は保水する力も弱いので、どれだけ頑張って保湿をしても、すぐに表面が乾いてしまいます。
そこで、外からの刺激をブロックしてくれる膜によって敏感肌をつつみ、そこに水分を与えて封じこめ、バリア機能をおぎなってあげる必要があるわけです。そして悪循環から放たれた肌は、自らの正常な働きを取り戻すことができる…というのが、つつむシリーズが目指しているところのようです。理屈はなんとなくわかりますよね。
肌バリア機能を高めるセラミド配合化粧品
保湿成分の中でも最近とくに重要視されているセラミド。美肌のケアはもちろんのこと、深刻な皮膚トラブルを治療する皮膚医学上でもセラミドはとても大切な存在として見られています。
スキンケア業界ではとても有名な成分で、アトピーなどの敏感肌や乾燥肌にも効果があることが認められています。肌のバリア機能を高めてぷるっぷるのきれいな肌に保つ効果があるのです。
セラミドは、私たちの体内で細胞間脂質のメイン構成員として働いている天然保湿成分の1つ。肌の表面には小さな角質細胞が層になって積み上がっていますが、その細胞同士を密着させてすき間を埋める働きをしているのが細胞間脂質です。
肌の表面から簡単に水や異物が入り込まないのは、角質細胞をつなげる細胞間脂質と、角層表面を全体的におおう皮脂膜のおかげです。細胞間脂質がしっかりしていれば角質細胞の並びは密になり、角層は優秀なバリアの役割を果たすことができます。
その細胞間脂質の中でも、とくに保水に関して重要な働きを担ってくれているのがセラミド類。少しずつ性質の違うセラミドが複数存在し、細胞間脂質全体の約半分を占めています。セラミドがどの程度存在しているか、どれだけの働きができているかによって、肌の強さや水分保持力が大きく左右されると言われています。
つつむシリーズの保湿成分は、人体とまったく同じ構造のごく微小サイズのヒト型ナノセラミド。このセラミドによって、肌トラブルで失われた肌バリア機能を高めようというわけです。
セラミドについての詳しくは次の記事も参考にしてみて下さい。
さらに、肌の炎症をおさえる働きのある植物コウキ葉から抽出されたコウキエキス。そして敏感肌に不足しがちな5種類のアミノ酸が配合されています。ディセンシアのつつむ、なんとなく良さそうと興味を持ったので、試してみることにしました。
「つつむ」お試しセット体験レビュー
さて、注文したお試しセットが届いてみて、実はちょっと戸惑いました。なんせ、入っている種類が多いんです。えーっ、これ全部使わないといけないの?!とびっくりしましたが、そうではありませんでした。
メインは、この4つ。
- つつむ クレンジング
- つつむ ジェントルウォッシュ
- つつむ ローションセラム
- つつむ フェイスクリーム
あとは、その他のバリエーションのサンプルでした。
洗顔料について
まずは洗顔からですが、1つ残念なことが。クレンジングが、ダブル洗顔の必要なタイプなんです。私は2回も洗顔すると、その刺激で肌が負けてしまいます。なので、いつもダブル洗顔不要のクレンジングを使っています。
クレンジングの使用感はとても良く、つっぱり感もありませんでした。しかし、石けんタイプのつつむジェントルウォッシュを使うと、やはりつっぱった感じが。クリームタイプの方の洗顔料を使うと、つっぱり感はマシでしたが、クリームタイプは1回分しか入っていないので続けて試すことができません。正直、このクレンジングでダブル洗顔が不要ならいうことはないのに…と思いました。
ただ、他の石けんに比べるとかなりマイルドで、つっぱり感は弱めです。私ほどの敏感肌でなければ、満足できるのかもしれません。
ローションについて
次に、保湿ケアのローションとクリームですが、まずはローションからです。つつむローションセラムはかなり濃厚です。ボトルを押さないと出てきません。ローションというよりは硬めのジェルといったところ。
しかし、お肌に塗ってみると、意外にサラサラとした感触で驚きました。確かに肌表面になにか膜がかかったような感じになります。これがベントナイトやセラミドの肌バリア効果なんでしょうか。
ちなみにその日は仕事が遅くなってかなり肌が荒れていましたが、しみることもありませんでした。すぐにクリームをつけずにしばらく放置しましたが、水分が蒸発せずに保たれている感じがしました。この感覚は初めてです。
いつも、ローションパックをして相当しっとりさせたつもりでも、すぐに乾いてしまうのです。高保湿の化粧品を試しても、なかなか潤いが長続きしてくれず、仕方がないのでワセリンやシアバターで保護していました。
でもそれだとベタベタしちゃうんですよね…つつむローションセラムは、サラッとしているのに潤いは続く、そんな感じがして私はかなり気に入りました。継続して使えば、セラミドの肌バリア効果も期待できそうです。
クリームについて
次に、クリームです。つつむフェイスクリームには3タイプあって、しっとり、こっくり、スムースと、使用感が選べます。お試しセットに入っているのは、ノーマルのしっとりタイプです。こっくりタイプは1回分のサンプルがついています。
私的にはノーマルでじゅうぶんかなと感じました。ローションセラムと同じように、サラサラしたつけごこちなのに、しっとり感。すごく不思議な感触になります。お試しを始めてから、職場での肌の乾き具合があきらかに変わりました。ピリピリした痛みも無くなって、クリームの重ね塗りもいらないように。
乾燥小じわもマシになったような気がします。「つつむ」の名前どおり、なにかのベールが1枚肌をおおってくれているような感じの、スベっとした感触が続きます。
豊富なバリエーション
ディセンシアシリーズには、エイジングケアをプラスしたアヤナスシリーズと、美白ケアをプラスしたサエルシリーズという姉妹品もあります。また、日中のUVベースやリップクリーム、ハンドクリームなど豊富なラインナップがそろっています。
色々と興味はありますが…お値段との折り合いもあるので、今回は基本のローションセラムとフェイスクリームを継続購入してみることにしました。1か月後、2か月後が楽しみです。
なかなか好評!ディセンシア『つつむ』の口コミ
私がディセンシアを初めて知ったのは、あるモデルさんのブログで愛用のスキンケアアイテムとして紹介されている記事を読んだ時。敏感肌なのに問題なく使用できて、肌が強くなったという口コミを見て私も試してみたいと思いました。というのも、私はちょっと化粧水を変えただけで肌がかゆくなったり、赤くなったり、かなりの敏感肌なんです。
そしてディセンシアのHPを検索していろいろ見てみると、肌に刺激を与えずに乾燥肌を改善するサポートをしてくれるとのこと。しかも「つつむ」という何とも肌に優しそうなシリーズ名に惹かれて購入することにしました。申し込みをしてすぐに届いたトライアルセットは、14日分がセットになっていて試すには十分な量がある内容でした。
実際にクレンジングや洗顔、化粧水やクリームとラインで使用することができましたが、肌にトラブルが起きることはなく、使用感も大満足です。使い切るまで続けたところ、気になっていた頬のカサつきが改善されたことには驚きました。表面だけではなく、しっかりと肌の奥まで潤っているようで朝起きた時もモチモチした肌をキープしてくれます。
その名前の通り、肌をずっとつつんでくれているようです。つつむシリーズを使っていると、メイクのノリが良くなるということも使ってみて良かったと思えるポイントです。肌が潤っているとファンデーションもするっと伸びてくれます。
2週間でトライアルセットを使い切ってしまったので、今はその後に購入した現品サイズのものを使用しています。まだまだ肌がキレイになりそうなので、効果を期待しながら使い続けていくつもりです。
ここからは他の使用者の口コミも紹介していきます。
肌が刺激に負けにくくなった
敏感肌と言っても様々なタイプがありますが、バリア機能の弱い敏感肌の人は外からの刺激に弱いのが特徴です。外気、エアコンの風、ほこり、日差し、ひどくなってくると自分自身の汗やツバにまで負けてしまい…。ディセンシアのつつむは、その名の通り敏感な肌を優しく包んで守る処方になっています。
角質層内部のバリア機能を高めるにはセラミドなどの浸透成分を。角質層のさらに外側を守るには非浸透性の天然クレイを。自らの角質層を強化する成分を与えつつ、弱った角質層が育つまで外側を優しく包んで外部刺激からしっかり保護。
ディセンシアのつつむは、単純に「肌にマイルドな成分を使った敏感肌用コスメ」ではなく、「敏感肌を守り不足したものを与え、本来のバリア機能を育てるスキンケア」の発想でつくられています。
乾燥肌が改善
「化粧品に負けたりはあまりしないのですが、とにかく乾燥がひどいのが悩みでした。こちらの製品はお試しですごく使用感が良かったので購入。使い続けているうちに悩みの乾燥肌がだんだん改善されてきたみたいです。
つけたときにすごくしっとり!という感じではないのですが、潤いが逃げない。肌に一枚ベールがかかったみたいな不思議な質感です。とくにクリームが気に入りました」(30代 乾燥肌)
乾燥肌の人は体質的に肌の水分量が少ないこともありますが、バリア機能が低下して水分が逃げやすくなっていることも大きな原因と言われます。バリア機能のしっかりした肌には、細胞間のすき間を埋める天然保湿因子や、肌表面を守る皮脂が適度に分泌されています。
乾燥肌の人では天然保湿因子の働きが落ちて細胞のすき間が開いてしまい、内部の水分が蒸発しやすい状態に。それを補おうとして過剰な皮脂が産生されてくることもあります。乾燥もせず、べたつきもせず、適度な水分と油分の保たれた理想の肌。その状態に近づけるためには、角層を守り育てるスキンケアが必要です。
つつむのシリーズには、天然保湿因子の要となるセラミドやアミノ酸など、自然な肌に近い処方で低刺激&効果的な乾燥対策が重視されています。敏感肌の度合いが強ければライン使いがおすすめですが、口コミの人のように化粧品成分に負けにくい肌質なら、他の美容液やエイジングアイテムなどに合わせて使うのも◎です。外側を守るクリームは単独使いでよく選ばれているようです。
使用感が良い!
化粧ノリがとても良くなった
つつむは、保湿力は高いながら表面はサラサラとなめらかになる処方が特徴です。高保湿のアイテムは朝に使いにくい面がありますが、こちらは肌表面を整えてくれるので、朝のアイテムとしても好評のようです。
表面を守るのはポーラ自慢の独自処方ヴァイタサイクルヴェール。肌のバリア機能サポートはもちろんのこと、キメが乱れた角質層の代わりに肌表面をなめらかにする人工のベールが美しい化粧ノリもサポートします。
敏感肌用は「美しく見せる」効果は低いものも多いですが、ディセンシアのつつむは両面を叶える処方にこだわりが。さすがポーラさんですね?という感じです。
ニキビができにくくなった
こちらのスキンケアはニキビ対策用ではありませんが、バリア機能が弱くなることでもニキビはできやすくなるので、その場合は効果が期待できそうです。ニキビの原因には様々なことが関与しますが、大人ニキビは乾燥やバリア機能低下の影響が大きいと言われています。乾燥はするのにニキビもできやすい。そんな大人ニキビの方には好評です。
肌にハリが出た
「同じ年代の人に比べると小ジワが多いなぁ、ハリが無いなぁと嫌でした。でも、敏感肌だからあまり重いケアもできないし。とくに最近何が原因かわからないけど肌が荒れ、こちらを使い始めました。
肌に優しい使い心地でとても良く、肌荒れも治まってきました。それと同時に肌にハリが出たみたい。不思議な感じです」(20代 敏感肌)
敏感肌の人は肌にダメージを受けやすいので、比較的早い年齢から小ジワやハリ不足が気になることもありますよね。肌の小ジワやハリ不足は年齢による影響以上に肌質やバリア機能低下が関与するとも言われます。
つつむのスキンケアで角質層がしっかり潤い肌がダメージから守られると、肌本来のハリが戻る効果は期待できます。さらに進んだエイジングケアを!と望む人には、同じディセンシアのエイジングライン「アヤナス」がおすすめです。
まとめ
敏感肌専門ブランド、ディセンシアの『つつむシリーズ』、使用体験レポートと口コミをお送りしました。私個人の感想ですが、「敏感肌専門」というのはダテじゃないんだと思いました。
敏感肌の場合は、たくさんの贅沢な成分をいくら与えても、肝心のバリア機能や保水機能が失われたままでは意味がないんですよね。厳しい冬の間は特に、何かで包んで守ってもらわなければいけないのかもしれません。
それが、つつむに配合されたベントナイトやセラミドというわけですね。これでこれから少しは楽に過ごせるかな?と期待しています。残念ながら洗顔料は私には合いませんでしたが、ローションとクリームはお世辞抜きで気に入りました。
お値段はこんな感じです。
- ローションセラムが税込み3,672円
- フェイスクリームが3,240円
定期で購入するのでこの10%オフですが、1回目、2回目は20%オフになる特典がついています。「安い」といえる金額ではありませんが、効果に比較すると妥当な感じに思いました。
敏感肌でお悩みの方は、まずはトライアルセットをお試しください。
「敏感肌用のアイテムは色々試してきましたが、これといったものに出会えず。正直、ディセンシアさんにも大した期待をせずにお試ししました。でも、良かったです!
一番良かったのは、肌荒れしにくくなったこと。これまではスキンケアしたときは良くても、外に出るとすぐに肌が乾燥したりガサガサしたり…仕方がないから上からワセリン塗ったりしてました。でも、これに変えてから肌が負けにくい感じがします。嬉しいです」(20代 敏感肌)