スキンケアの定番中の定番。昔から老若男女を問わず抜群の知名度と人気を誇る『ニベアクリーム』。コスメなんて全然興味が無いっていう小学生男子でもこれは知っているかもと思うほど。
デザインも昔とほとんど変わらず…コンビニでもスーパーでもドラッグストアでも必ず見かける青いあのパッケージ。
数年前から「某高級クリームと類似成分」とピックアップされて注目度が高まっていますよね。でも…実際のところ効果ってどうなの?実は使ったことが無いんだけど…そんな方も意外と多いのかもしれません。
この記事では、大手通販サイトのレビュー、私自身や周囲の使用体験や評判、そして成分を元に、『ニベアクリーム』の効果実感や注意点を検証しています。
『ニベアクリーム』の口コミは?
まずは、『ニベアクリーム』の気になる口コミを要約形式で「効果実感あり」と「効果実感なし」でまとめてみました。(掲載の口コミは通販サイトの商品レビューを要約して抜粋してあります。)
なお、ニベアクリームは「薬用(医薬品や医薬部外品)」ではないため、「効果がある」との表記はできませんので、ここでは使用者の「効果実感」に代えて紹介していきます。効果や使用感については個人の方の感想で、製品の効果を保証するものではないのでご了承ください。
「効果実感あり・お気に入り」の口コミ
良い口コミの特徴は「顔から全身に使える」
『ニベアクリーム』の良い口コミを見ると、意外なほど顔に使っている人が多いんですね。プチプラの化粧水とこれだけでお手入れが済み、さらに全身にも使えるのなら、たしかにとても優れたクリームです。
さすが超ロングセラーなだけはある…という感じの好評な口コミですが、一方では、「効果なし・合わない」と感じている口コミも。どんなコスメでも必ず個人差はありますが、『ニベアクリーム』を代表にプチプラなコスメにはとくに個人差が大きくなる傾向がある気がします。
たぶんそれは、「元の肌質の違い」で、元々の肌質が比較的丈夫なら、安い商品でとにかく保湿さえしてあげればとても良い効果が感じられそうです。『ニベアクリーム』は肌表面のカサカサを抑えて保護をする働きはたしかにとても強いので…。
ですが、肌が弱い人や脂性肌でニキビトラブルのある人、色んな成分に反応しやすい敏感肌の人などでは、『ニベアクリーム』の重い質感が顔には少し厳しいのかな?と思います。
手・ひじ・ひざ・かかとなどのお手入れ用としてなら、幅広い人に使いやすいクリームと言えそうです。
参考:乾燥肌の原因はこんなにも!顔の乾燥がひどいならクレンジングを見直してみて!
「効果実感なし・合わない」の口コミ
『ニベアクリーム』の成分は?
某高級クリームと類似成分!と話題になった『ニベアクリーム』ですが、その全成分はというと…
全成分
水/ミネラルオイル/ワセリン/グリセリン/水添ポリイソブテン/シクロメチコン/マイクロクリスタリンワックス/ラノリンアルコール/パラフィン/スクワラン/ホホバ油/オレイン酸デシル/オクチルドデカノール/ジステアリン酸Al/ステアリン酸Mg/硫酸Mg/クエン酸/安息香酸Na/香料
ミネラルオイル
石油系のオイルで、精製度が高く肌への刺激性が低いのが特徴。無色・無臭・透明で比較的伸びが良く、肌へ浸透せずに表面に油性の膜をつくって肌を乾燥から保護します。
ワセリン
ミネラルオイル同様に石油系の精製度の高い油分ですが、ミネラルオイルよりは粘り気が強く、非常に強力な「水分のフタ」の役割を果たします。肌への刺激性の低さと安全性の高さにより、皮膚科でも保湿剤として処方されています。
グリセリン
もっともポピュラーな保湿成分の1つ。糖類の1種で周囲の水分を引き寄せ、お肌に潤いとしっとり感を与えます。
水添ポリイソブテン
炭素系油分の1種で、無色透明でサラッとしています。他の重厚な油分となじんでなめらかなクリームをつくる助けをします。
シクロメチコン
サラッとしたオイルで肌にベタベタ感が残らず、クリームの伸びや広がりを良好にします。
マイクロクリスタリンワックス
粘り気があるのに伸びは良い油性成分で、クリームの全体をまとめてなめらかな状態を保ち、成分が固形化するのを防ぎます。
ラノリンアルコール
羊毛の表面の油分(ラノリン)を精製したものを加水分解して得られるものです。アルコールと名前がついていますが、いわゆるアルコール成分(エタノール)とは全くの別物です。ラノリンは人間の皮脂と肌なじみが良く、ラノリンアルコールは保水性や乳化性に優れます。
スクワラン
サメの肝油、もしくは植物の種子などから得られる油分で、人間の皮脂と構成が近いのでサラッとしていて肌に良くなじみ、肌の保水やバリア機能をサポートします。天然系オイルの中では非常に刺激性が低いと言われています。
参考:『スクワラン』は人の皮脂に最も近いオイル!?その効果とは?
ホホバ油
スクワラン同様に刺激性の低さと肌なじみの良さが特徴の植物性オイルです。伸びがいいのでマッサージオイルなどにもよく用いられています。
肌にトラブルがあるときの顔への使用は注意が必要?
『ニベアクリーム』には、刺激性のある成分はとくに含まれていません。基本はミネラルオイル、ワセリン、グリセリン、スクワラン、ホホバ油など、肌への刺激性が低く保護の役割の高い油分が中心のクリームです。
ただ、その分脂性肌の人にはたぶん重たく感じられ、顔の表面に何らかのトラブルがあるときにはクリームのしっかり感がかえって負担になりそうな気がします。
水分の「フタ」としては強力な働きが!
ニベアの成分を見てみると、とにかく油性の保水力が高い成分がズラリ。石油系から天然系まで、とにかくメジャーな油性成分が揃っていますが、一方で水分もそれなりに含まれているため重すぎる使用感ではなく、ワセリンだけを使用したようなベタベタした仕上がりにはなりません。
それが人気の秘訣なんですよね。水分の「フタ」としては強力な働きを持つわりに、使い心地の良いクリームに仕上がっていて気楽に塗りやすい。保湿力の面では間違いが無さそうなので、あとは、好みと肌に合うかどうかだけの問題と思います。
上手く肌と好みに合えば…コスパは最高です。1つあると確かに便利なので、興味のある方はぜひ一度使ってみてください。
ただ、顔に関してはトラブルのある部位は避け、最初目立たない場所でお試ししてみることをおすすめします。合わないと感じたら使用を中止しましょう。
私個人もニベアが好きで持っていますが、顔はかなりの敏感肌のため使用しません。手やかかとに塗るために使っています。友人は顔にも使っていましたが、とても良いと言っていました。やっぱり個人差が大きいようです。
あと、独特の「いかにも化粧品のクリームです」という香りですが、これも好みが分かれるようです。あの香りを嗅ぐと、私は何だか昔を思い出してホッとします。笑