生の油がすっかりとブームですが、そんな中でもオリーブオイルはなじみが深いですよね。俳優の速水もこみちさんが日テレの朝番組『ZIP!』の『MOCO’Sキッチン』で、あらゆる料理にオリーブオイルを多用しているというのは有名な話。
高い位置からドバドバとかけるお馴染みのパフォーマンスで、サラダやパスタ、何にでも活用しています。ただ、使用量(摂取量)は適量を守るように注意喚起されてしまったようですが…。
それはさておき、オリーブオイルを常食する地中海周辺は、健康のレベルが高いとも言われています。実際に、生のオリーブオイルには様々な健康・美容効果が期待できるようです。
美や健康への意識が高い人の中には、生のオリーブオイルをスプーンで直接飲む人も。では、オリーブオイルを飲むと、どのような美容効果が得られるのでしょうか?
飲むときには、選ぶオイルの種類や量に注意が必要なので、そちらも合わせてご紹介します。
オリーブオイルとは?
オリーブオイルは、オリーブという木の果実からしぼられた植物性のオイルです。植物性オイルには、加熱や化学処理を加えなければ抽出できないものが多い中、オリーブオイルは生でしぼったジュースから直接採取することが可能です。
加熱や化学処理をしないで得られた純度の高いオリーブオイルには、オリーブの果実に含まれる様々な成分が壊れること無く凝縮され、優れた健康・美容効果を発揮すると言われています。
生で食べたり直接飲んだりする場合は純度の高いものが向いていますが、オリーブオイルは加熱しても体の害になる油に変化しにくいため、加熱用としても使うことができます。
オリーブオイルの種類
オリーブオイルは抽出方法の違いにより純度に差が生まれ、それぞれの基準で呼び方が決まっています。生で飲む場合は一番純度の高いエキストラ・バージン・オリーブオイルがおすすめです。
バージンオイル
果汁に加熱や化学処理を加えず、物理的な方法だけを使って採取されたものです。
エキストラ・バージンオイル
バージンオイルの中でもとくに純度が高く、香りや品質が良いとされるものです。酸度が0.8%以下という基準があります。酸度はオイル中の脂肪酸の劣化具合を示す数値で、低いほど質が高いとされています。
ファイン・バージンオイル
バージンオイルのうち、香りや品質は良いとされているものの、エキストラ・バージンオイルに比べると酸度が少し高くなったものです。酸度の基準は2.0%以下とされています。
精製オリーブオイル
酸度が高く、そのままでは食用には適さないため精製を加えたものです。
ピュア・オリーブオイル
バージンオイルと精製オリーブオイルを混ぜ、酸度を1.0以下に調整したものです。化学的な処理をするので成分の損失はありますが、食用オイルとしての安全性が高まっているため、加熱用に向いています。
一般的なスーパーでは、生食用にエキストラ・バージンオイル、加熱用にピュア・オリーブオイルと、2種類が常備されていることが多くなっています。
生のオリーブオイルを飲むことで期待される美容効果とは?
実際にオリーブオイルを飲むことで、どのような美容効果が期待できるのでしょうか?
血中の悪玉コレステロール値を下げる
人間の体の中で重要な働きをするコレステロールですが、これが血中に増えすぎると血管がつまりやすくなり、動脈硬化などの病気を引き起こすと言われています。コレステロールには、悪玉と善玉の2種類がありますが、血管を傷つける元になるのは悪玉コレステロールの方です。この量を減らすことが健康のカギです。
生のオリーブオイルには、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあるというデータがあります。また、オリーブオイルを主に構成している脂肪酸はオレイン酸というもので、オレイン酸は他の脂肪酸に比べて体内に溜まりにくいとされています。
体内の活性酸素の害を減らす(アンチエイジング)
老化や病気の原因として、体内に発生する活性酸素というものがあります。
人間が生きていく上では避けて通れないものですが、食生活の乱れやストレスなどで過剰に増えることがあり、過剰に発生した活性酸素は「体のサビ」の元と言われ、必要以上に細胞の破壊や劣化を早めてしまいます。
油の中でも酸化しやすい性質のものを取ると活性酸素を増やす元になりますが、オリーブオイルには活性酸素に対抗できる力を持ったポリフェノールやビタミンEが豊富で、活性酸素の害を減らす作用があると言われています。
便秘を改善する
オリーブオイル中のオレイン酸は小腸で吸収されにくい性質を持ち、大腸を直接刺激して腸を活発にします。また、腸の栄養としても使われるので整腸作用があると言われています。便秘の改善を目的にするときは、食前に飲むのがおすすめです。
美肌に導く
オリーブオイル中には、美肌を助けるビタミンAやビタミンEが含まれています。
ビタミンAは、肌の健康にとっては非常に重要な働きを持ち、これが不足してくると皮膚や粘膜は正常な状態を保つことができず、乾燥したり硬くなったり、細胞が上手く成育しなくなって薄い肌になったりということが知られています。
ビタミンAを肌に補うことで期待されている効果としては、表皮を丈夫にする、コラーゲン生成を助ける、みずみずしさを保つなどがあり、とくにシワへの効果が注目されています。
また、体内の毒素を排出しやすくする作用があるポリフェノールも含まれ、血液サラサラ効果や活性酸素を減らすアンチエイジング効果、便秘改善効果などとの相乗作用で、お肌を美しく保つ美容効果が期待されています。
体内の脂肪分が減ると乾燥もしやすくなるので、ダイエット中の人も生の良質な油を取り入れることはおすすめです。
ダイエットをサポートする
テレビや雑誌、ネットなどでオリーブオイルダイエットがおすすめされていたのは記憶に新しいですね。オリーブオイル中のオレイン酸は、満腹感を与えやすい性質があると言われています。
オリーブオイルを取り過ぎるとかえってカロリー過多になってしまいますが、ごく少量を食前に飲むことで満腹感が促進され、ダイエットのサポートになると言われています。
飲むときのオイル選び・適量・その他の注意点
様々な健康・美容効果が知られるオリーブオイルですが、飲むとしたらいくつかの注意点があります。
良質なオイルを選びましょう
上でもご紹介したように、オリーブオイルは純度や品質が様々です。加熱する分にはそれほどこだわる必要もありませんが、生で飲むなら、純度の高いエキストラ・バージン・オリーブオイルを選びましょう。
量を取り過ぎないこと
冒頭で『MOCO’Sキッチン』の件でも触れましたが、摂取量に注意が必要です。生で飲む場合の目安は、小さじ1杯程度が適量です。食事量や脂肪分摂取が全体的に少ない人なら2杯程度です。
オリーブオイルは「コレステロール低下」「ダイエットにいい」というイメージが先行していますが、あくまでも「油」です。当然カロリーは高いです。普段通りに食べている上にさらにオリーブオイルを飲めば、単純に太ります。
コレステロール値を下げたり、ダイエット目的にしたり、ということなら、「他の油を減らしオリーブオイルに変える」ことが大切です。油自体のカロリーはどの種類でもあまり違いがありませんが、一般のサラダ油や動物性油に比べれば、オリーブオイルはコレステロール値を下げ、脂肪としてたまりにくい性質があります。
ですので、他の油をオリーブオイルに変えることで、健康効果が期待されるということになります。いずれにしてもオリーブオイルは脂肪分なので、取り過ぎには注意しましょう。
保管に注意しましょう
オリーブオイルは比較的酸化に強いとはいえ、ボトルを開封すれば劣化が進みます。保存は、日が当たらず、高温多湿にならない場所で保存しましょう。
香りや色が少しおかしい…?と感じたときは、飲まないことをおすすめします。料理に併用しない場合は、小さめのボトルで買った方が便利です。
体質や好みに合わないときは飲むのを止めましょう
生の植物オイルは、体質によってはアレルギーをおこしたり、お腹がゆるくなりすぎたりすることがあります。健康効果というのは個人差が大きいので、合わないと感じたときには飲むのを止めましょう。
また、オリーブオイル独特の匂いや味が嫌いという人にも、生で飲むのはおすすめしません。食べ物は、明確な根拠やデータのある薬とは違います。
まずいと感じるものを無理に飲んでもいい影響は無いと思います。生で飲むのはちょっと…でも、生のオリーブオイルを食事に取り入れてみたい!という場合は、サラダのドレッシングに使用したり、トマトジュースに混ぜたりすると、匂いや味が中和されて食べやすくなります。
オリーブオイルサプリメントが飲みやすくておすすめ!
オリーブオイルの美容効果はいかがでしたか?美と健康にとても良いことはお分かり頂けたと思います。ただ、普段の食生活を送っているとなかなか摂取する機会がない…という方も多いかと思います。
生で摂取するのに適している高品質なオリーブオイルを探すのも大変だし、スーパーに置いてあるかどうかも分かりません。それに、私も経験済みなのですが、オイルをそのまま生で飲むのは苦手で、決して美味しいとは言えません。
さらに言うと、先にも説明しましたが、通常のボトルタイプ(瓶)は一度開栓すると劣化が早く、保存が難しいのです。オリーブオイルに抗酸化力があるとは言え、やはり食用油なので空気に触れると酸化してしまいます。
そこでおすすめなのが、すこやか工房から発売されている『オリーブオイルをまるごとカプセルに凝縮したサプリメント』です。
これはオリーブオイルサプリメントの売上1位の商品で、1日3粒を摂取するだけという飲みやすさが人気です。これなら適量も守りやすいですね。
中身の原材料についても、確かな品質のオーガニックエキストラバージンオリーブオイルを使用し、オリーブオイルだけでは摂りにくいオリーブポリフェノールも配合。
健康成分のオレイン酸やビタミンEも豊富に含まれている高品質なオリーブオイルと言えます。毎日の美容と健康のために、オリーブオイルを気軽に摂取できるおすすめの逸品です。