値段が安いプチプラコスメと高級化粧品…ぶっちゃけ何が違うの?

      2018/04/10

値段が安いプチプラコスメと高級化粧品…ぶっちゃけ何が違うの?

化粧水やクリームなどの基礎化粧品からメイク用品まで、化粧品の価格にはとんでもない開きがあります。下は100均から、上は10万円以上もするクリームまで…コンビニやドラッグストアで手軽に買える激安化粧品から、デパートの一階で美容部員さんから買う高級ブランド化粧品まで様々です。アイテム別にみると、美容液やクリームが高いイメージですね。

また、最近では「安いのに凄くイイ!」みたいな『プチプラコスメ』なるものまで出てきました。

でも、購入する際に迷ってしまいませんか?

  • 自分の年齢だといくらぐらいのものを買ったらいいの?
  • 値段によって効果とか違うの?
  • 安いのはやめておいた方がいい?
  • やっぱ高級化粧品の方が良いに決まってるよね?

一体、化粧品の価格の差はどこから生まれるのでしょうか。ぶっちゃけ、何がそんなに違うの??化粧品の価格設定は、品質、原料、生産コスト、広告・宣伝など、様々な要素によって左右されます。ひとつずつ解説していきますので、今後の化粧品選びの参考にしてみて下さい。


成分品数の違い

成分品数の違い

まず単純に、含まれている成分の品数の違いがあげられます。高級化粧品の裏側を見てみると…読むのが嫌になるくらいの数の成分表示がズラリ。そういった成分は、1つ1つ自社で製造するなり原料メーカーから仕入れるなりしています。当然、すべてにコストがかかる…それらをすべて足せば、原材料の時点で合計価格が高くなります。

一方、数百円のプチプラ化粧品は、基本的に成分の品数がかなり少ないです。最小限の配合成分にしてシンプルなつくりになっています。そこで、大きな価格の差が生まれます。ただ、化粧品の原料にはキャリーオーバーといって「本来配合する成分に付加されてくる成分」というものがあります。このキャリーオーバーの成分が無駄に多いこともあるので、必ずしも成分品数が多いことが高価とも限りません。

また、最近人気のオールインワン化粧品は1つで10役もあったり、その配合成分品数はかなり多くなり、価格もそれ相応です。その代わり、化粧水、美容液、乳液、クリーム…と、あれもこれも使わずに1つで済むのでトータルの出費がかなり抑えられます。

そういった意味では、あえて使用アイテム数を減らし、1つに絞ってその分高級品を使うのも賢い選択。シンプルケアで手間も省けて一石二鳥。オールインワン化粧品は本当の意味でプチプラコスメと言えるかもしれませんね。

フィトリフト オールインワンゲル

成分濃度の違い

成分濃度の違い

まったく同じ原料を使っていたとしても、その成分の濃度によって価格は異なります。当然ながら、濃度が濃いほど高価格になります。例えばセラミド。肌バリアを形成して敏感肌や肌荒れに効果的な成分です。このセラミド配合のスキンケアはたくさんありますが、実際の濃度は低いものが多く、本当に濃度を高くするとこれぐらい高くなります。

ドクターズコスメの高級美容液

一概に濃度が高ければ高いほど効果があるというわけでもありませんが、やはりある程度の濃度がないと効果は発揮されません。安い化粧品の中には必要以上に水で薄めてある粗悪なものもあります。同メーカーのものだとその違いが分かりやすいですが、他メーカー同士の類似品を比べる場合、単純に価格だけでは比べられないということになります。

また、最近流行りの原液コスメは原液100%のため、その分高価格になっています。

参考:成分が100%原液で配合されている『原液コスメ』。その分だけお肌への美容効果が高いの?

成分ランクの違い

成分ランクの違い

似たような成分表示がされていたとしても、物は同じではありません。食べ物を例にとってみれば、例えばオリーブオイル。抽出方法や産地によってランクが分かれ、その純度や価格には大きな違いがあります。

お酒にも等級がありますよね。化粧品原料も同じです。同じ成分名でも、その製造方法や純度に大きな開きがある場合があります。保湿成分の代表コラーゲンやヒアルロン酸も、ランクは様々。製造の過程に手間がかかるほど、品質の高いものを使うほど、成分の価格が上がります。そのような高品質のものをたくさん使用すれば、自然と全体の価格は高くなります。


希少な成分が入っているかどうか

希少な成分が入っているかどうか

化粧水やクリームでも、基本の水やアルコール、油分や保湿成分の他に、様々な特殊成分をプラスしたものが数多くあります。それによって、各商品が個性を出そうとしているわけですが、高級なものほど、定番成分以外のめずらしい成分が含まれていたりします。

プチプラコスメは基本的に超定番の成分ばかり。基礎化粧品で言えばグリセリンやヒアルロン酸、コラーゲンなどですね。定番成分は多く流通していて安く手に入りますから、安い価格設定が可能になります。

一方で、メーカーが多大な研究費をつぎこみ開発した独自成分などとなると、その開発費だけでもかなりの額となり、流通が少なければ価格も上がります。そのような目新しい希少成分が含まれていれば、商品全体の価格設定が上がります。また、医薬品成分や医薬部外品成分も高くなる傾向があります。

参考:スキンケアの効果が違うの?『医薬部外品』と『化粧品』の違いとは?

プロテオグリカンという成分は、過去にはたった1gで3,000万円もした成分です。それを配合している化粧品が安いはずありませんよね。精製技術が向上し、いまではここまで安くなっています。

ハリがわき上がって持ち上がる!プロテオグリカン原液

詳細:プロテオグリカン原液の効果は?たった1gで3,000万円の美容液成分

添加物の使用の違い

添加物の使用の違い

化粧品の品質維持や使用感向上のために使われる添加物には、様々なものがあります。中には、お肌の負担になる可能性があると言われているものも含まれるので、できる限り使用を控えようとする動きもあります。

しかし、シリコンなどの添加物を多く使った方が簡単に質感のいいものが作れるため、結果的に安上がりな商品が可能になります。添加物の使用を控えたり、簡単に化学合成できるものを避けてこだわった内容にしたりすると、どうしても製造コストが高くなりがちです。

食品も安い商品ほど添加物の多用が目立ちますが、化粧品も似たような傾向があります。かと言って、無添加が必ず優れているかというと、そういうわけではありません。

参考:無添加化粧品がおすすめって言うけどさ…本当に肌に優しいの?

無添加で品質を維持するのはかなり大変なことです。変質が早かったり、使用感が悪かったり、結局は最後まで使えない…そんな無添加化粧品も存在しています。天然由来、化学合成成分不使用などのうたい文句も同様で、それが必ず品質の良さを示しているかというと、そういうわけでは無いです。高級化粧品になるほど、品質維持のための添加物は使用されています。

容器の品質

容器の品質

実は化粧品の原価は意外にも容器に左右されています。容器って高いんですよ…。商品によっては、中身よりも容器の方が高いなんてこともよくあります。

単純に容器そのものの素材の違い(プラスチックや瓶など)、それに印刷するデザイン・色数によってもコストが大きく変わってきます。なので、プチプラコスメは容器やデザインなどのコストを徹底的にカットしたシンプルな見た目となっています。

100均にありそうなボトルやチューブにラベルが貼られているだけだったりしますよね。使う側としては、「中身がよければ見た目は気にしない」という人も多く、それがプチプラコスメの人気の理由かもしれません。

生産コストの違い

化粧品の価格差は、基本的には上記のような配合成分やその品質による違いが主となっています。しかし、高品質でも低価格が実現している商品は存在します。それは、生産コストが大幅にカットできる場合です。例えば、

  • 化粧品原料をよそから仕入れず、自社で製造できる。
  • 工程のすべてを自社で行える設備やノウハウを持っている。
  • 大量生産できる。

このようなケースであれば、仕入れや外注にコストがかからず、その分商品価格を下げることができます。特に大手企業はこのスケールメリットがあります。

広告や宣伝費の違い

広告や宣伝費の違い

古くから変わらずに愛される定番化粧品の中には、驚くほど安価なものがあります。ドラッグストアなどには必ず置いてあり、多くの愛用者がいるところを見ると、安くても安定した品質を保っているということですよね。それらの商品が安い理由としては、まずは成分のシンプルさがあげられますが、もう1つは広告や宣伝をほとんどしていないという特徴もあります。

大手化粧品会社は、新製品となれば大々的に広告を打ち出し、有名なモデルさんや女優さんを使って、テレビに雑誌に各店舗にと、華々しい宣伝活動を行います。これらに使われる費用はかなりのもの。その分も見こんだ上での価格設定になっているため、必然的に価格が高くなりがちです。

しかし、だからと言って、内容に見合っていない価格になっているかというと、そう単純な話ではないようです。大手メーカーは、大量の商品を製造販売しているので、全体的に生産コストを安くあげられます。

それに、他の商品も合わせた全体で利益を考えることができるので、一番推したい商品では利益を抑えて手の出しやすい価格にし、その分他の商品に多めの利幅をつけるということもできます。そのため、派手な宣伝をしている商品が、必ずしも品質以上の価格がついているとは限りません。むしろ、小さなメーカーでは不可能な低い価格設定にされている場合もあります。

ただ、最近はインターネットの普及により、小さなメーカーであっても簡単にPRができ、品質さえ良ければ口コミで、売れ筋の商品になることができます。そのような商品の中には、大手メーカーと同品質のものが低価格で売られているものがあります。

イメージ戦略

イメージ戦略

「高い方が何となく効果がありそうな気がする…」安い化粧品と高い化粧品を並べられたとき、思わず高い方を選んでしまうことがありますよね。高い効果を期待しているほど、価格の安いものには手が出なくなりがちです。いわゆる「高級志向」ですね。そんな人の心理をついて、あえて高い価格設定にしてある商品もあるようです。

とくに、アンチエイジング化粧品の類。対象の年齢が上がるほど高価格になる傾向があるのは、基本的には「それだけ贅沢な成分が配合されているから」ということですが、イメージ戦略として、あえて高級感を出している場合もあります。

「この年齢になって美を保つなら、やはりこのくらいのものを使わないと…」そんな風な気持ちをくすぐり、「高いんだから絶対効果があるはず!」と、強い信念を引き出す役割を担っています。

プチプラコスメと高級化粧品、あなたはどちらを選ぶ?

プチプラコスメと高級化粧品、あなたはどちらを選ぶ?

結局、安い化粧品と高い化粧品の価格差は、ひとくくりで「こう」とは言えません。中には、イメージだけが高級で品質がともなわないものもありますし、低価格でも高品質なものはあります。外側の情報や成分表示だけでそれを判断するのは難しく、あとは自分の感覚とお肌に聞いてみる…しかありません。

ただ、古くから残っている定番商品には、安くてもそれなりの信頼感があります。シンプルが一番という人は、定番の安価な化粧品やオールインワン化粧品が向いているかもしれません。オールインワンファンデーションのBBクリームやCCクリームもまさにプチプラコスメの代表格。出費も手間も削減できる優秀なアイテムです。

参考:人気のBBクリーム!おすすめの種類と愛用者の口コミ

高級な成分が、必ずしもお肌に優れた効果を与えてくれるかというと、そういうわけではありません。人によっては、濃厚なテクスチャーの商品はかえってお肌の力を妨げてしまう場合もあります。

「100均の化粧品が一番いいみたい…」そんな人もいるようです。価格だけに惑わされず、自分の感覚やお肌の実感を大切にしましょう。あえて高級な化粧品で身を固め、美意識にプレッシャーをかけるのもアリ。

もし化粧品選びで判断がつかない場合は、やはり使用者の口コミを調べてみるといいですね。最近はステマもあったりするので注意も必要です。