肌断食が逆効果になることも!?正しいやり方と注意しておくべき点をチェック!

肌断食が逆効果になることも!?正しいやり方と注意しておくべき点をチェック!

最近流行りの肌断食。美容断食とも呼ばれています。簡単に言えば、お肌本来の力を引き出すためメイクやスキンケアをできるだけ減らしましょう…そのようなものです。

徹底してシンプルケアに減らす、もしくは夜だけ、週末だけといったプチ断食まで、様々なやり方があるようですね。それにより、様々な肌質改善効果が得られると評判のようですが、実際にどのような効果があるのでしょうか。

肌断食はたしかに、お肌を休ませる、本来の力を大切にするという意味では理にかなっていますが、自分の肌状態やライフスタイルに合わせてあげないと、かえって逆効果になってしまうかもしれません。

また、肌断食をやってみようかなと思っている人も、洗顔後につける化粧水を抜くのは抵抗があると感じるかもしれません。シンプルケアがいいというなら、とりあえず「化粧水だけにしよう」そう考えてオリジナル肌断食を実行する人も多いそうですが…実は、「化粧水だけ」というのは、肌断食において「やっちゃいけないこと」とされています。

ここでは、肌断食で期待される効果と正しいやり方、そして逆効果にならないための注意点をご紹介します。

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肌断食とは?

肌断食とは?

肌のつかない「断食」。その名の通り、食を断つことです。これは本来、精神を高める修行の一環として行われるものですが、身体の自然治癒力を引き出す効果があると言われています。

近年ではファスティングと言われ、痩せるためのダイエットでも利用されていますね。「プチ断食」なんていう言葉も出てきました。では、肌にとっての「食」ってなんなんでしょう?

…それはスキンケア用品です。つまり、肌断食はスキンケア用品を断つということ。スキンケア用品はお肌に不足しがちな水分や油分を補ったり、栄養を与えてくれたり、紫外線や外気から保護をしてくれたりするものです。洗顔で取り払われた水分や皮脂を補う化粧水やクリームは、言ってみればお肌の食事みたいなものです。

美しさを保ちたい人にとっては強い味方ではありますが、常にたっぷりのスキンケアをしていると、お肌本来のバリア機能や修復力が弱ってしまうことがあります。

食べる方の食事も、少食に慣れている人は空腹でも動けますが、大食の人はたくさん食べないと力が発揮できなくなっていきます。

お肌もそれと同じで、水分や油分や栄養分を惜しみなく与えられていると、自分自身で水分や油分を生み出し保持しようとする力を発揮する必要がなく、衰えていってしまうのでは…?という考えられたわけですね。

そもそも、昔はスキンケア用品なんて無かったわけで、食べる方の食事と違い、それを抜いてもお肌は健康な状態を保てるはず…いや、むしろその方が強く美しくなるはず…そこで、生まれた発想が肌断食。お肌をあえて無防備な状態にさらすことで、本来の力をよみがえらせてあげようというものです。

肌断食で期待できる効果とは?

肌断食で期待できる効果とは?

スキンケア用品を断つことで、いったいどのような効果が期待できるのでしょうか。それは、「お肌本来の力がよみがえる」ということ。食の断食と同じように、身体(肌)の自然治癒力を引き出す効果を狙った美容法です。

元々、健康なお肌には自然の修復力やバリア機能が備わっていますが、何らかの原因でそれらが弱ると、様々なトラブルの原因に…。それを助けてくれるのがスキンケア用品なのですが、必要以上に多用するとお肌本来の力をさらに弱らす原因となることも…。

また、美しさを演出するメイクアップ用品はお肌の負担にもなりやすいため、たまにはそれも断ってお肌を休ませ、本来の状態にリセットしてあげましょうというのが肌断食の基本です。

胃腸に置き換えるとわかりやすいですが、弱っているときにどんどん栄養を与えるとかえって弱ってしまいますし、大食に慣れた人は少食に耐える力を失います。そこで、胃腸を休ませ、あえて飢餓状態をつくりだすことで、内臓や身体の力を引き出す。それが断食の目的です。

肌断食の場合も、普段頼っているスキンケア用品を断たれたお肌は、自らの力で保湿力やバリア機能を発揮しようとし始めます。そして、負担になるメイク用品や洗顔料の使用が減ることで、お肌が休めて自然治癒力を取り戻す。

肌断食はそのような効果を狙った美容法なので、美容断食とも呼ばれています。

肌断食のやり方

お肌本来の力を取り戻すためにスキンケアを抜く…それが肌断食の基本ですが、だからと言って、「何もしない」のとは違います。ここは勘違いしやすいポイントですね。

普段スキンケアを行っている人がただ単純にスキンケアをすべて放棄してしまっては、お肌がむやみに荒れるだけです。

肌断食は、そのやり方が徹底しているほど成功させるのが難しいので、本格的に行うときには、専門に書かれている本などを熟読しながらすることをおすすめします。

肌断食を提唱している美容家や美容皮膚科医は複数いて、それぞれに流派があるようです。全体を大きく分けると、やり方には4つの種類があります。

  1. とことんストイックな全肌断食
  2. 週末肌断食
  3. 夜肌断食
  4. 今あるスキンケアの中で抜けそうなものを抜いてみる方法

これをダイエットのファスティングで言い換えれば、

  1. 日常的な食事制限
  2. 週末の1日~2日を食事制限もしくは1日絶食する
  3. 夜の一食分だけを減らすもしくは絶食する
  4. 炭水化物を減らす

…みたいなものです。これらはどれも程度の違いなだけで、一言で断食と言っても「絶食」もしくは「プチ断食」があるということになります。これから肌断食を行う場合、自分が負担なく出来るやり方、自分のお肌に合ったやり方を把握することが先決です。それぞれの方法と特徴を見てみましょう。

とことんストイックな全肌断食

とことんストイックな全肌断食

まず、ほとんどのメイク・スキンケア用品を全般的に断ってしまおうという全肌断食派。期間を定めて肌リセットする目的ではなく、日常的にできる限り「何も使わない」という生活ができるような肌状態を目指します。

考え方としては、不要な物は一切持たず使わず、必要最低限の物だけでシンプルな生活をする「ミニマリスト」に近い思想ですね。スキンケアにおいては、洗顔しかしないという男性にも同じことが言えます。

一度にほとんどのメイク用品を手ばなしてしまう方法もあるようですが、通常の社会生活をおくっている人には難しいですよね。スキンケアを止めると、それまで化粧水やクリームによって補われていた分が突然無くなるわけで、当然お肌は乾燥したり荒れたりします。

その間にはUVカットもできないので、紫外線を避けた引きこもり期間をもうけないといけません。そこで、現実的な方法としては、必要性の低いものから順番に1つずつ手ばなしていく方法。

この場合注意したいのは、保護する役割のものは残すということです。例えば、化粧水、乳液、クリームを使用していた場合、乳液・クリームのどちらかだけを止めても、そう大きな支障はありません。

けれど、化粧水とクリームだけの人がクリームを止めてしまうと、化粧水のみが残ることになりますが、これだと化粧水の蒸発によってお肌の水分がよけい奪われるだけの結果になります。

この場合は、化粧水を止めてクリームを残す方が安全です。そのように、スキンケアの仕組みをある程度理解していないと、かえってお肌の負担になる逆効果な肌断食をしてしまう恐れがあります。

本格的な全肌断食は難しいので、専門家の本を熟読してから行うことをおすすめします。

全肌断食ができる人できない人

全肌断食の場合注意したいのは、「お肌が生まれつき弱い人には危険もある」ということです。それが成功するかしないか、一種のカケのような状態になってしまうからです。

体の断食も、体力が無い人には難しいものです。断食をやって健康になれるのは、少しくらい食べなくても平気なくらい体がしっかりしている人。消化器官が弱く肉付きの少ない人が急に断食をすると、体が急激に弱ってしまいます。肌断食にも同じことが言え、元々お肌が繊細な人は、ある程度スキンケア用品に助けてもらう必要があります。

とくに、アレルギー性やアトピー性の人が、急に薬や保湿を止めてしまうと、とんでもないレベルで肌荒れをおこすことがあります。全肌断食が叶うのは、生まれつき肌がある程度丈夫な人と思います。

肌断食は、「お肌本来の力を引き出す」ために行いますが、「本来以上に鍛えられ、弱い肌が丈夫になる」こととは違うと意識しておく必要があります。お肌の繊細なタイプの人は、自分に可能な範囲で、負担になる化粧品を止めてみる。その程度にとどめておいた方が安心です。

週末肌断食

週末肌断食

外出しなくていい日を利用し、その日だけは一切のスキンケア・メイクを止めてみましょうというものです。こちらは日常的ではなく、お肌のリセット目的です。

土日や連休で予定の無いときを利用し、前日の夜はできるだけシンプルな保湿だけにし、翌朝の洗顔は水洗いだけであとは何もつけません。当然お肌が乾燥しますが、しばらく放置していると、自然の皮脂でツッパリ感はおさまるようになります。

お肌を休ませ、今の自分のお肌の状態を知るためにはいい方法で、肌断食明けに取り入れるスキンケアの吸収がよくなると言われています。しかし、これも注意が必要で、洗顔後いつまでたっても乾燥がおさまらず、ヒリヒリしたりガサガサしたりするような場合は、保護のワセリンなどを使用しましょう。

また、無防備な状態で紫外線にあたると逆効果ですし、UVカットもメイクもしない前提なので、カーテンを閉め切った部屋で引きこもって1日過ごせることが条件になります。部屋ができるだけ乾燥しないように、加湿器などで保湿することもポイントです。

もしスーパーやコンビニなどに外出する際は、マスクとUVカットで最低限のお肌の保護はしておきましょう。

夜だけ肌断食

夜だけ肌断食

通常、スキンケアは、夜のお手入れの方に栄養がたっぷりというものが多いですよね。睡眠中にお肌が修復されるため、それに必要な栄養を補うのが目的です。

けれど、夜だけ肌断食はその反対。昼間はメイクなどもして疲れたお肌を夜に開放し、本来の状態に戻してあげようというものです。お肌本来の力を妨げないように、夜ほど何もつけずに眠りましょうといった感じ。たしかに、完全にお肌を無防備にできるのは夜くらいのものなので、これが一番やりやすそうですね。

夜の洗顔後は何もつけない方法と、ワセリンやスクワランなど保護の役割をする油分でベールだけはする方法があります。前者の利点は、肌本来の皮膚呼吸が妨げられず、天然のバリアである皮脂がでてくるのを促進させること。健康な肌の人ならそれが可能で、自分本来の水分保持力が発揮されます。

ですが、バリア機能がかなり弱って乾燥のひどいタイプの人が急に何もつけなくなると、肌本来の力が発揮される前に、水分の蒸発や外気の刺激によるダメージの方が大きくなってしまいます。

ですので、その場合は保護役のワセリンやスクワランを併用し、他のスキンケア用品を抜くという方法がおすすめ。洗顔後、化粧水や美容液はつけず、直接ワセリンやスクワランを全体になじませます。

また、夜はかなりの水分が蒸発し、シーツや枕、毛布などに顔がこすれて意外とお肌に刺激がかかっていることがあります。夜だけ肌断食をするのなら、顔に触れる寝具を肌当たりの優しいものにした方が良さそうです。

今あるスキンケアの中で抜けそうなものを抜いてみる方法

今あるスキンケアの中で抜けそうなものを抜いてみる方法

化粧水、美容液、乳液、クリームなど、たくさんのスキンケア用品を使っている人は、その中で抜けそうなものを抜き、シンプルケアを目指すという方法です。

お肌の悩みにあれこれ対処しているうちにアイテムが増えてしまい…そのわりにお肌の悩みが改善されないときにすすめられる方法で、「押してダメなら引いてみろ」の発想という感じです。

この場合、一番抜きやすいのが美容液。それから、乳液かクリームのどちらかです。美容液は元々スペシャルケア用なので、それを抜いてもお肌を保湿するというスキンケア本来の働きは守れます。

乳液とクリームは、どちらも油性でお肌の水分や保湿成分のフタの役割をしています。乳液にはある程度の水分も含まれるのでみずみずしい仕上がりになります。

クリームは油分が多いので濃厚な仕上がりです。両方を合わせて使うと保湿が長持ちすると言われていますが、肌断食の視点からすると、どちらかだけでも油性のフタの役割は十分に果たせます。

肌断食で「化粧水のみ使用」がNGとされている理由

肌断食で「化粧水のみ使用」がNGとされている理由

細かく分ければ様々な方法がある肌断食ですが、「化粧水を抜く」方法はあっても、「化粧水のみにする」という方法は見当たりません。なぜかというと、化粧水は油分とセットで使ってこそ意味があるアイテムだからです。

化粧水をつけると、一時的にお肌が水分を吸収して潤いますが、外から補った水分はすぐに蒸発してしまいます。それを逃がさないようにするためには、何らかの油分でフタをしてあげる必要が生まれます。

化粧水をつけなかった場合は、しばらくすると自然に内部から皮脂が分泌され、フタの役割をします。けれど、化粧水をつけた場合は化粧水の蒸発によってお肌本来の水分までが奪われてしまい、皮脂が出てくるスピードより蒸発のスピードの方が速くなってしまいます

ですので、「化粧水だけ」は、何もつけないよりも乾燥を促進してしまうことになり、肌断食でもNGとされているようです。

化粧水はシンプルなほどお肌の邪魔をしない?

肌断食というほどではなくても、お肌本来の力を妨げないようにスキンケアはできるだけシンプルにしよう!と考えている人も多いかもしれません。それなら、化粧水もできるだけシンプルな方がいい…そんな気がしますよね。

ですが、化粧水に関してはそうとばかり言えない面もあるそうです。たしかに、お肌の負担になりやすいアルコールが多用された化粧水や、多くの複雑な成分が配合された化粧水は、使い続けるとお肌の力を弱らせてしまうことがあるかもしれません。

けれど、化粧水は基本的に「大半が水分+保湿成分」という構成にあまり差が生まれません。どのような商品を使ったとしても、結局はお肌に水分と保湿成分を補っているということは変わらないので、成分をシンプルにすればするほどお肌の力を妨げない…というわけではないそうです。

かつて「美肌水」という手作り化粧水が流行りました。水、尿素、グリセリンだけで作った超シンプルな化粧水です。これ自体は別に悪いものではありませんが、できる限りケアをシンプルにすることこそがお肌にいいと誤解した人が、油分のあるものを一切使わず美肌水だけを使用し、結果的に乾燥が悪化する事態もあったようです。

化粧水は、スキンケアの中では一番刺激が無いような気がしますが、実は浸透性が高いぶんだけお肌に与える影響は大きいものです。そのため、どのようなシンプル処方のものであっても、というか、むしろ油分などをカットしたシンプル処方のものであればあるほど、「それだけを使ってあとは何もしない」はNGな方法と言えるようです。

肌断食に使用する化粧水は、できるかぎりシンプルなほどおすすめ!というわけではないということですね。美白化粧水やアンチエイジング化粧水などの高機能なタイプでも問題ありません。

まとめ

肌断食の目的と注意点

肌断食における化粧水に関しては、全く使わない方法と、乳液やクリームなどの油分と併用する方法がありましたが、「化粧水のみ使う」というのはNGです。そして肌断食にはいくつかの方法がありましたね。どれを選んで行うかは人それぞれの肌状態によりますので、まずは自分がやりやすい方法から始めてみて下さい。

どのような方法を取るにしても、肌断食の目的はトラブルの改善や美肌ですよね。けれど、自分の肌状態を無視し、ただ誰かがいいと言っている方法を真似しても逆効果で終わってしまう恐れがあります。

まずは、水で洗顔しただけの自分のお肌がどのような状態か、じっくり向き合ってみましょう。バリア機能の明らかに弱ったお肌の人は、自力だけで外気にあたるとよけいダメージが増え、本来の力が引き出されるより先にダメージの方が増えてしまいます。

スキンケアをできるだけ減らす場合も、保護のためのスクワランやワセリンなどは併用し、外出するなら紫外線対策も重要になります。

また、若い段階で肌断食を行うのと、40代を過ぎてから初めて行うのとではわけが違います。スキンケア用品は、お肌を補助してくれる存在です。たしかに、たまには何もつけずにお肌を解放してあげたり、お肌の現状をしっかり認識したりする目的としては、肌断食もいい方法です。

けれど、スキンケアに頼らないお肌を目指す目的で本格的に取り入れたいなら、少しずつ、自分の肌状態やライフスタイルに合わせ、無理のない範囲で行うことをおすすめします。

そして、スキンケアの仕組みと自分のお肌の肌質や弱点などを、よく知りながら進めることが大切です。いずれにしても、何でも行動あるのみ。やってみてダメならすぐに止めればいいだけのことです。

肌断食、美肌を目指すための習慣として日々のスキンケアに加えてみてはいかがでしょうか?最近では肌断食専用のスキンケアも販売されているので、集中して行う時はこういった専門の化粧水を使うのがおすすめです。

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