紫外線対策を徹底したい!日焼け止めはどのタイプがおすすめ?

紫外線対策を徹底したい!日焼け止めはどのタイプがおすすめ?

日差しが強くなってくると気になるのが紫外線ですよね。日差しが少しやわらいでくると紫外線対策にも気がゆるみがちになりますが、目に見えている光とは別に、紫外線は季節を問わず一年中私たちに降り注いでいます。夏じゃないから大丈夫、といった問題ではありません。

この記事では、紫外線が肌に与えるダメージの解説紫外線対策におすすめの日焼け止めをタイプ別に各種ご紹介します。


紫外線が肌に与えるダメージは深刻

紫外線が肌に与えるダメージは深刻

肌にとって紫外線が悪影響ということは、最近とくに強調されています。紫外線を浴びることによっておこる年齢以上の「光老化」の言葉もすっかり定着しました。

化粧品メーカーはもちろん、美容外科や皮膚科の医師、美容関係の専門家たちは、口をそろえて「紫外線対策を!」と訴えています。いったい紫外線の何がそんなに悪いのでしょうか。特に女性は、これから紫外線対策を見直すためのきっかけにしてみて下さい。

紫外線と言えば、春夏の晴れた屋外だけに目が向きがちですが、紫外線は可視光線とは別物で、「光」として目に見えていません。とくに、波長の長いUV-A波は、くもりや秋冬にもあまり量が減らないとされています。

敏感な人は、紫外線に反応してアレルギーがおこったり、肌がピリピリしたりすることがありますが、一般的にはあまり意識されていません。しかし、そのエネルギーはかなりのものです。紫外線も含む日光には、生物の細胞の成育をうながす大切な役割があります。けれど反対に、細胞に変化をおこし劣化を加速する一面もあります。

どんなものにもいい面と悪い面がありますから、紫外線はそのエネルギーの高さで私たちに貢献もしてくれますが、浴びすぎると体にダメージを受けてしまう…ということになります。

UV-A波とUV-B波

UV-A波とUV-B波

紫外線と一口に言っても3つの種類があり、波長が長い順番にUV-A波、UV-B波、UV-C波と呼ばれます。このうち、UV-C波は一番波長が短く私たちには届いてこないので、とくに問題になりません。

二番目に波長が長いUV-B波は、主に私たちの表皮を刺激します。肌が焼けて赤くなったり黒くなったりするのはUV-B波の影響です。

UV-B波が表皮を刺激すると、肌はそれ以上のダメージから身を守るため、黒いメラニン色素をつくって防御しようとします。メラニン色素をつくる能力や色素には個人差があるので、黒くなる速度や度合いは人によって違います。

一方、UV-A波は波長がもっとも長いために表皮にはとどまらず、その奥の真皮層にダメージを与えると言われています。真皮層には、肌の弾力を保つためのコラーゲン繊維や、様々な保水成分をつくりだす繊維芽細胞というものがあり、紫外線にあたり過ぎることでタンパク質の変性を招き、ダメージを受けます。

繊維芽細胞の働きが弱くなって数が減ってしまうと、肌は弾力や保水力を保てなくなり、乾燥しハリを失い、たるみもおこりやすい状態になってしまいます。つまり、UV-B波は主に表皮に、UV-A波は主に真皮にダメージを与えます。

肌の表皮でのダメージの表れ方

表皮でのダメージの表れ方

UV-B波によって刺激を受けた表皮にどのような変化がおこるかというと、1番目立つのはメラニン色素の生成です。上にも書いた通り、メラニン色素自体は悪いものではなく、むしろ私たちの肌をダメージから守ってくれる存在です。

メラニン色素には肌を丈夫にする働きがあるため、紫外線の影響に限らず、摩擦などの刺激を受ける部分、妊娠中の女性のデリケートになった肌などには、メラニン色素が発生します。

若く活発な新陳代謝がおこなわれている人の場合、役割を終えたメラニン色素ははがれ落ち、あとには再び元の色の新しい肌が生まれます。しかし、年齢や疲労などで再生力のおとろえた肌には、古いメラニン色素がそのまま残ってシミとして沈着してしまいます。

また、地黒の人は元々紫外線に対する耐性が高い傾向にあります。しかし、色白で全体に肌の赤っぽい人は、黒いメラニン色素の生成力が弱いため、紫外線によるダメージを防ぐ力も弱い。まともにその影響を受け、皮膚が赤くはれたり、ガサガサになったりしてしまいがちです。

肌の色は遺伝によって決まり、同じ黄色人種の日本人といっても様々です。肌の厚みによっても耐性は違います。そのため、自分の肌質に見合った紫外線対策をする必要があります。同じ量の紫外線を浴びても、シミのたくさんできる人、まったくできない人、乾燥やシワがひどくなる人、ならない人、そこには大きな個人差があります。

紫外線に耐性が弱い人は、夏以外の紫外線であっても簡単にダメージを受け、シミ、シワ、乾燥、などのトラブルがおきやすいと言えます。一方、黒光りするようにきれいな日焼けのできる人は、ダメージに強く、紫外線の影響も表れにくいと言われています。

肌の真皮でのダメージの表れ方

表皮の場合、紫外線対策をしなければ目に見えて日焼けをしますが、その奥にある真皮層でのダメージは、内部で気づかないうちにジワジワと進行します。

真皮層にダメージを与えるとされているUV-A波の怖いところは、波長が長いため雲やガラス窓も通過し、くもりの日や室内でも肌に影響を与えるということです。

くもりの日だから大丈夫、室内だから大丈夫…と安心して紫外線対策をまったくせずにいると、いつの間にか真皮層へのダメージが進み、コラーゲン繊維が破壊されて深いシワ、たるみの原因をつくります。

また、弾力や保水力を保つためのエラスチンやヒアルロン酸を生み出す繊維芽細胞もダメージを受け、乾燥、ハリや弾力の低下につながると言われています。

紫外線対策はどうすればいい?

紫外線対策はどうすればいい?

スキンケアと言えば、基礎化粧品を補う方に目が向きがちですが、美肌の超重要スキンケア…それが紫外線対策です。紫外線によるお肌の老化は年齢以上のダメージとも言われているため、美肌を目指したい人にとって、紫外線対策は欠かせないスキンケアです。

  • 真夏の外出やアウトドア・レジャーの紫外線対策
  • 日常の紫外線対策
  • UVカットはシーンに合わせて
  • アフターケアや内側からのケアも重視する

真夏の外出やアウトドア・レジャーの紫外線対策

真夏の外出やアウトドア・レジャーのときには、強力な日焼け止めを使い、帽子やネックガードでカバー、日傘使用など、徹底した対策をする人も多いと思います。ただ、日焼け止めの効力は意外と短く、こまめな塗り直しが必要になります。

完全防備するのに便利なのは、スプレータイプの日焼け止めです。

短時間で広範囲に塗ることができ、手の届きにくい部位にも対応ができます。透明で塗り忘れをしやすい欠点はありますが、朝の段階では手で塗るタイプのローションやジェルの日焼け止めを使い、その上からスプレーを重ね、数時間おきに再度スプレーをするようにすると万全の体制になります。

長時間日差しの下で過ごす場合には、SPF50、PA++++の最強レベルの日焼け止めを使う方がいいと言われていますが、肌の弱い人の場合はかえって刺激が強すぎる場合もあります。

効果が強ければ強いほどいいというものではないので、自分の肌に合ったものをこまめに塗り直すようにしましょう。また、肌以上にダメージを受けやすいのは目です。目から入った紫外線が、結果的には肌に影響するとも言われています。

最近はサングラスではなくてもUVカットのできる度無し、度入りのメガネも売られているので、日傘や帽子を使えないときには、メガネで瞳を保護することをおすすめします。

日常の紫外線対策

レジャーや真夏の紫外線対策はもちろん重要ですが、それ以上に肌に影響しているのは、実は日常紫外線の方だと言われています。毎日の積み重ねは大きいもの…紫外線ダメージも、毎日ジワジワと蓄積していきます。

かといって、あまり神経質になっていては、日常生活が不便に感じてしまいます。ですので、特別な対策をしよう!と気合いを入れるより、

  • 外出時に羽織れる薄手のUVパーカーを準備する。
  • 小さくて軽い日傘を持ち歩く習慣をつける。
  • 全身に塗れるUVカット機能つきのボディローションをお手入れの一部にとり入れる。

など、無理なくできそうなUV対策習慣を少しずつ増やしていくのがおすすめです。気合いを入れすぎるとかえって面倒くさくなってしまうので、自分が無理なく続けられる範囲のことを、生活の一部に取り入れてしまう方が長続きします。

継続は力…何事も、小さな積み重ねが一番効果的です。また、肌への直接のケアだけでなく、体内からの紫外線対策もとても重要です。とくに、抗酸化作用の強いビタミンC、ビタミンE、トマトに含まれるリコピンなどは紫外線対策に有効と言われています。

それらの成分が豊富に含まれたジュースを朝の習慣にするのもおすすめですが、1つ注意したいのは「にんじん」です。生のにんじんにはメラニン色素を濃くする酵素が含まれていますので逆効果。でもレモンと合わせるとその酵素の働きは中和されるので、ニンジンジュースには、レモンを入れて飲むと、ビタミンCも補給できて一石二鳥になります。

UVカットはシーンに合わせて

最近は、SPF50、PA++++のUVカット商品も多数ありますが、紫外線カット力の高いものはお肌の負担にもなりやすいので、常にそこまでのものを使う必要はありません。日常使いのものと外出時間が長いとき用、分けて使用するようにしましょう。

日常の紫外線に対しては、UV-B波に対するSPF値の高いUVカット商品は必要ありません。その代わり、PA値の方がUV-A波を防止する力を示しているので、色白の人はせめて++、できれば+++のものがおすすめです。

アフターケアや内側からのケアも重視する

うっかり紫外線を浴びてしまったときでも、アフターケアをしっかりしておけばダメージを抑えることができます。ビタミンC誘導体やレチノールは、紫外線ダメージにも有効と言われていますが、お肌の状態によっては刺激になることもあるので、様子を見ながら大丈夫そうなら取り入れてみるのもおすすめです。

そして何より、自分本来のダメージ補修力を高めてあげるためには、食事や睡眠などのケアも大切です。とくにビタミンCは、コラーゲンを再合成するために必要なビタミンですが失われやすい性質です。美肌のためにも、日頃から取り入れるようにしましょう。

日焼け止めで紫外線対策!「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」はどちらがおすすめ?

日焼け止めで紫外線対策!「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」はどちらがおすすめ?

いずれのタイプを使うにしても、日焼け止めはムラなくコマメに塗る必要があります。いくら『効果が優れている!』とうたわれている製品でも、値段が自分にとって高額すぎると気になってたっぷりと使えませんよね。

日常の紫外線ケアなら、シンプルなものでじゅうぶんです。基礎化粧品と同じ感覚で、使用感が良くて適度な価格のものを選び、日々の習慣として使うようにしましょう。

日焼け止めにはSPFやPAの表記がありますが、これは紫外線A波とB波をどれぐらいカットするかの目安です。基本的にはこの数値を見て、自分の用途に最適なものを選ぶ方法で問題ありません。

ですが、紫外線カットのための配合成分によってはお肌に合わないということもあります。日焼け止めに配合されている紫外線カット効果のある成分は、大きく分けて紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があります。

「吸収」というイメージが悪いからか、「紫外線吸収剤はお肌に悪い、負担になる、使わない方がいい」とか言われたりしますが、実際にはどうなのでしょうか。

現に、日焼け止め製品のメーカーからはどちらのタイプも発売されていますが…では、それぞれのメリット・デメリット、選び方などをご紹介します。最近ではBBクリームなど、日焼け止めとファンデーションが一体化したものもたくさん売られています。日差しの強い季節がやってくる前に、お気に入りの日焼け止めを探してみてくださいね。

日常の紫外線対策におすすめ(SPF35)

新感覚BBクリーム

紫外線吸収剤とは

紫外線吸収剤とは

紫外線吸収剤は、紫外線を吸収し、熱エネルギーに変換して外へ放出することで、肌に紫外線が入り込まないようにする薬剤の総称です。化学反応を利用するため、その薬剤そのものも人工的に化学合成された物質です。化粧品の表示でケミカル・ノンケミカルという表現があります。

ケミカルとは紫外線吸収剤のような人工的に化学合成された物質を指し、ノンケミカルは自然界に存在する天然成分を指します。

紫外線吸収剤は肌に負担がかかると言われていますが、紫外線を吸収して熱エネルギーに変換する際に肌を刺激する場合があるからです。また、化学合成された成分に弱い敏感な肌の人の場合は、紫外線吸収剤によって肌が荒れてしまうことがあります。

また、一定量の紫外線を吸収すると効果が落ちてしまうため、とくに汗などをかいていなくても、決められた時間が過ぎれば塗り直しが必要です。

持続の度合いは種類によって違うので、製品に書かれている注意書きを参考にしましょう。効果が長時間持続するタイプのものもあります。

肌に負担がかかりやすいデメリットを持つ紫外線吸収剤ですが、多くのUVケア商品に使われている理由は、効果の高さと使用感の良さにあります。化学反応を利用しているので、特別に色をつけたり重い質感にしたりしなくても効果が発揮でき、透明ジェルやローションタイプのような軽い使用感が可能になります。

紫外線吸収剤の種類

化粧品の成分の中で、紫外線吸収剤として配合されているものは次のようなものがあります。()内は、紫外線のUVA波、UVB波、どちらに対して防ぐ効果があるかを表しています。

  • メトシキケイヒ酸オクチル(UVB)
  • オクチルトリアゾン(UVB)
  • オクトクリレン(UVB)
  • ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル(UVB)
  • フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(UVB)
  • t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(UVA)
  • ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(UVA)
  • ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(UVA/UVB)

化粧品メーカーのサイトでは、紫外線吸収剤に弱いタイプの人のために、日焼け止めにどんな紫外線吸収剤を配合しているかを公開している場合も多いです。

紫外線吸収剤だから必ず肌に合わないというわけではなく個人差が大きいので、日焼け止めで肌荒れをしてしまったときには配合されている紫外線吸収剤の種類を調べ、同じ系統のものは避けた方がいいかもしれません。

紫外線吸収剤が含まれていないものに関しては、「ノンケミカル」「紫外線吸収剤不使用」と表示されていることが多いようです。

最近は、特殊なマイクロカプセルの中に紫外線吸収剤を閉じ込め、肌に直接触れずに効果を発揮できるように工夫された日焼け止めも発売されています。

「敏感肌向け」として売られていて、紫外線吸収剤が含まれていないものに比べると軽いつけ心地になっています。

紫外線散乱剤とは

紫外線散乱剤とは

紫外線散乱剤とは、紫外線をはね返す働きのある物質を肌表面に塗ることで、紫外線の侵入を防ぐものです。紫外線反射剤や紫外線拡散剤とも呼ばれます。

基本的には自然界に存在している物質が使われ、主なものは酸化チタンや酸化亜鉛となります。

化学反応によって紫外線を熱エネルギーに変換する紫外線吸収剤にくらべ、物質の変化が無いため肌には負担がかかりづらいと言われています。酸化チタンや酸化亜鉛は、「落とさなくても大丈夫」とうたわれたミネラルパウダーやファンデーションにも含まれています。

強いクレンジング剤でなくても洗い流しやすいので、敏感肌の人にも使いやすくなっています。

肌表面をおおって紫外線をはね返す仕組みのため、ある程度は厚塗りをする必要があります。また水や汗によって流れやすいため、夏にはかなりの頻度で塗りなおさなければいけません。

また、構造上どうしても重いコッテリとした質感で白浮きする仕上がりになってしまうものが多く、独特の粉っぽさが気になる場合もあります。ただ、パウダータイプの製品になると、紫外線だけをはね返し、光自体は反射させないタイプのものがあって自然な仕上がりが実現されています。

色のついたファンデーションタイプのパウダーなら、化粧直し感覚で気軽に塗り直しができ、それ1つで済ますことができるので、肌への負担もより軽減されます。

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の使い分け

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の使い分け

上記のように、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤にはそれぞれメリット、デメリットがあります。自分の肌質や用途に応じて上手に使い分けましょう。

紫外線吸収剤が向いている場合

  • 高い日焼け止め効果を発揮したいレジャーのとき
  • 重たい仕上がりは嫌なとき
  • 汗をかいたり水に濡れたりすることが予測されるとき
  • 上にパウダータイプのファンデーションを塗るときの下地にしたいとき

紫外線散乱剤が向いている場合

  • 日常的な紫外線カットでじゅうぶんなとき
  • あまり汗をかかないとき
  • 夜のクレンジングを簡単にすませたいとき
  • パウダー1つで仕上げたいとき

成分だけにこだわり過ぎないこと

紫外線吸収剤は絶対肌に良くないと決めつけてしまっている人もいますが、成分への反応はとても個人差が大きいのです。負担が少ないとされている紫外線散乱剤ですが、人によっては合わない場合もあります。

また、自然由来の成分だから絶対安心というわけではなく、化粧品メーカーの実証にもとづいてつくられた合成化合物の方がかえってアレルギー反応が少なく安心、ということもあります。

日焼け止めの主要成分は紫外線吸収剤と紫外線散乱剤ですが、当然他の成分もたくさん含まれています。紫外線吸収剤で肌が荒れてしまった!と思っても、実は他の成分が合っていなかったということもあるので、特定の日焼け止めで肌が荒れたときは、そのあたりもチェックしてみましょう。

紫外線散乱剤を使ったクリームタイプだと、伸びが悪いのでかえって肌の負担になってしまうこともあり、一番大切なのは、実際に使ってみて肌がどう感じているかです。

購入の際にはテスターのあるもの、試供品がもらえるもの、相談窓口やお試し制度の充実している通販を使うなどして、使用感を試してみましょう。

「飲む日焼け止め」で紫外線対策!

「飲む日焼け止め」で紫外線対策!

最近人気が加速してブームになっているのが、「飲む日焼け止め」。テレビ番組や女性誌でも人気のアイテムと紹介され、とくに去年(2016年)ごろから急速に売り上げを伸ばしているようです。飲む日焼け止めって何?本当に効果があるの?果たして紫外線対策としておすすめできるのか、そんなあれこれを見てみましょう。

「飲む日焼け止め」と聞くと変な感じがしますが、つまりは紫外線ダメージを防ぐ効果の期待できるサプリメントのことです。最近は紫外線の害が研究でもわかってきて、目に見える「日焼け」だけではなく、お肌の内部にもダメージを与えることが知られています。

シミ、シワ、たるみ、乾燥と様々なものを引き起こし、紫外線にあたり過ぎたことによるお肌の老化は「光老化」と呼ばれ、年齢による老化と区別されているほどです。お肌の衰えの75%は光老化によるものだという説もあります。

そんなわけで、美肌を目指したい人にとって紫外線対策は欠かせません。でも、せっかくのアウトドアで、

  • 顔をグルグル巻きにしておくわけにもいかないし…
  • ビーチでは水着も着たいし…
  • 子どもと一緒に外遊びもしなきゃいけないし…

悩ましい限りですね。塗る日焼け止めは3~4時間おきには塗り変えろと言われていますが、現実問題として難しいときがあります。

そんなとき、「飲むだけで紫外線対策ができるサプリメントがあったとしたら?」「日にあたり過ぎた後、飲むだけで光老化を防げるサプリメントがあったとしたら?」…これは魅力的ですよね。そのような声にこたえるべく登場したのが、「飲む日焼け止め」。元々はスペインやアメリカの皮膚医学から生まれたものでした。

飲む日焼け止めサプリメントの効果とメカニズム

飲む日焼け止めサプリメントの効果とメカニズム

「飲むだけで紫外線が防げるってどういうこと?」と、本当に効果があるのかと心配になりますよね。お肌に塗る日焼け止めの場合は、実際目に見える形でお肌に紫外線があたるのを防いでくれているのがわかりますが、飲むだけでの日焼け止め効果とはどのようなものでしょうか?

そのポイントは、紫外線を浴びたときに発生する「活性酸素」にあります。活性酸素と言えば体のサビとも言われ、様々な病気や老化の原因になると言われている物質です。人間が生きていくためには必ず発生し、ある程度の活性酸素は、体内の抗酸化力で無害化することができます。

問題は、その抗酸化力以上に活性酸素が増えてしまうこと。そうすると害が処理できずに細胞が傷つけられ、必要以上の老化や病気の原因となると言われています。お肌のシミ、シワ、タルミなども、この活性酸素が過剰になることで引き起こされる部分が大きいとされています。そんな活性酸素を強力に増やす存在。それが紫外線です。

そのため、美肌で若々しくありたければ紫外線を避けろ!と言われ、日傘や塗る日焼け止めなどで防御することがすすめられているわけです。

しかし、紫外線を避けることが生活上難しいとしたら、次の手段としては、「体内の活性酸素への対抗力(抗酸化力)を高めること」ですね。浴びた紫外線によって発生した活性酸素を体内でできるだけ無害化することができれば、結果的に肌ダメージを防ぐことができます。

ですが、持って生まれた抗酸化力には限度があり、年齢によって低下するので簡単に高めることはできません。そこで、紫外線ダメージへの対抗力(抗酸化力)の高い成分を体の中に取り入れ助けてもらおう!「飲む日焼け止め」は、そういう発想から生まれています。

飲む日焼け止めに配合されているのは、紫外線による活性酸素に特化して対抗できるとされている成分です。それ以外にも、細胞の回復を促したり、免疫機能を高めたりという作用も合わせ持ち、お肌へ与える紫外線の害をできる限り食い止めることが期待されています。

お肌が日焼けで赤くなったり黒くなったりするのも、活性酸素による害を防ごうとするお肌の防衛反応なので、その害を減らすことができればそのような炎症や色素沈着も防げることになります。

つまり飲む日焼け止めは、「体内の紫外線ダメージに対抗する力を持った成分を取り入れ、日焼けによる組織の変質をできるだけ少なくする」仕組みのサプリメントです。

飲む日焼け止め2つの主成分

飲む日焼け止め2つの主成分

体内の紫外線ダメージに対する抗酸化力をサポートする成分として、皮膚科医やメーカーの研究で効果的とされているものは主に2つあります。

フェーンブロック®(PLエキス)

1つ目が、アメリカの皮膚科医が研究したというフェーンブロック®。シダ科の植物から取れるエキスです。紫外線ダメージを防ぐ効果だけではなく、お肌の免疫機能を高める作用なども知られ、海外では医療用として治療に用いられることもあります。

このフェーンブロック®特許成分となっていて、同じシダ科のものから抽出されたエキスであっても、特許取得以外のものはPLエキスと呼ばれます。呼び名や抽出方法は多少異なりますが、同じ効果を狙って配合されている成分です。

フェーンブロック®は、日常の紫外線対策ケアとして飲むだけではなく、思わず紫外線を浴びすぎてしまった後、アフターケアとして飲む使用法も紹介されています。

ニュートロックスサン

2つ目は、スペインの皮膚科医とメーカーが共同開発したというニュートロックスサン。こちらは、柑橘類の1種とハーブのローズマリーの成分を合わせて作られたものです。

フェーンブロック®(PLエキス)とニュートロックスサンは、どちらも紫外線ダメージを防ぐとされている成分で、「飲む日焼け止めサプリメント」に含まれている主成分はこのどちらかになっています。

どちらが効果的?

どちらが効果的…?と気になるところですが、日本においてはあくまで「健康食品・サプリメント」の扱いなので、薬のようにはっきりとした効果が言えるわけではありません。

しかしフェーンブロック®の方は皮膚医学の分野で注目されており、皮膚科の先生がこのサプリメントをすすめている場合もあります。一方、ニュートロックスサンも、本場アメリカでは実験データなども発表されているようで、効果を感じている方もいます。

どちらも人気がありますが、どちらがいいか、実際に効果を実感できるかは、お肌や体質との相性が大きいと言えそうです。どちらにしても製品による品質の違いはあるでしょう。配合率、他の成分とのバランスなど、健康食品にははっきりとした基準がないので、有効とされる成分をほとんど含んでいなくても、効果を期待させるような表示がしてある場合もあります。

飲む日焼け止め製品の中には、確かな効果を感じている!という口コミも寄せられています。一方、特別な効果は感じられない…という方もいます。皮膚医学の専門家たちがすすめる場合もあるところを見ると、良質な製品の効果はある程度期待ができそうですが、やはり「個人差が大きい」と言えそうです。

いずれにしても紫外線ダメージによる活性酸素除去力などが強いとされる植物性の成分なので、言ってみればトマト由来のリコピンやゴマ由来のセサミンなどと同じような感覚です。ですので、紫外線対策や美肌対策として、サプリメントとして気軽に取り入れてみるのがおすすめです。

ですが、「これだけでは不安…やっぱり塗る日焼け止めは手放せない」こう言った声もあります。たしかに、医療現場で治療薬として処方されているならともかく、サプリメントですので、過剰な期待はしない方がよさそうです。「飲む日焼け止め」というより、「紫外線ダメージを減らすサプリメント」としてとらえた方がいい感じですね。

これだけに頼らず、自分が可能な範囲で紫外線対策を行いながら、1つのサポートとして活用するなら、心強いものとなってくれるかもしれません。ですが、中には何の成分を根拠に「飲む日焼け止め」をイメージさせているのかよくわからない製品もあります。選ぶときには製品の説明をよく読み、自分が納得できると判断したものにしましょう。

また、サプリメントは作用が弱い分副作用の可能性も低いですが、アレルギーなどがおきるケースもあります。とくに、妊娠中の方には飲めない成分の入った製品もありますし、普段とは違った反応がでる可能性がありますので、注意しましょう。持病を持っている方も、事前に主治医と相談することをおすすめします。